静的ブロックとは〜Javaの基礎〜

xmtrading

Javaの基礎

Javaキーワードの理解:静的ブロック

Javaプログラミング言語において、「静的ブロック(Static Block)」は、クラスがJava仮想マシンによってロードされる際に一度だけ実行される特別なブロックです。静的ブロックは、staticキーワードを使って定義され、主に静的変数の初期化や、クラスがロードされる時に一度だけ実行する必要があるコードを配置するために使用されます。

静的ブロックの特徴

  • クラスがロードされる際に一度だけ実行: クラスが初めて使用される時に実行され、以降は実行されません。
  • 静的変数の初期化に利用: 静的変数やクラスレベルで共有されるリソースの初期化に適しています。
  • コンストラクタより先に実行: 静的ブロックはクラスのどのコンストラクタよりも先に実行されます。

Javaでの静的ブロックの使用例

静的変数の初期化例

public class StaticBlockExample {
    // 静的変数
    static int number;
    static String message;

    // 静的ブロック
    static {
        System.out.println("静的ブロックが実行されました。");
        number = 42;
        message = "Hello, Java!";
    }

    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("number = " + number);
        System.out.println("message = " + message);
    }
}

この例では、numbermessageという二つの静的変数があります。静的ブロック内でこれらの変数は初期化され、mainメソッドが実行される前に、静的ブロックが一度だけ実行されます。このため、mainメソッド内でこれらの変数の値を出力すると、静的ブロックによって設定された値が表示されます。

まとめ

静的ブロックはJavaにおいて、クラスレベルのリソースや変数を初期化するための強力なツールです。クラスがロードされる際に一度だけ実行されるため、初期化に関連するコードを一箇所に集中させることができ、コードの可読性とメンテナンス性を向上させます。上記の例を通じて、Javaでの静的ブロックの基本的な使用方法とその利点について理解を深めることができました。


コメント

タイトルとURLをコピーしました