Javaキーワードの理解:可変個仮引数
Javaプログラミング言語で用いられる「可変個仮引数(Varargs)」について、初学者にも分かりやすく解説します。この機能は、メソッドに可変個数の引数を渡すことを可能にします。
可変個仮引数とは
可変個仮引数(Varargs)とは、メソッドに任意の数の引数を渡すことができる機能です。メソッドの定義時に特定の型の引数を可変個数受け取れるように指定することで、メソッドの柔軟性が高まります。
可変個仮引数の使い方
可変個仮引数は、引数の型の後に三点リーダ(...
)を使用して宣言します。可変個仮引数は、メソッド内で配列として扱われます。
可変個仮引数の宣言
public void methodName(型名... 引数名) {
// 処理
}
可変個仮引数の制限事項
- メソッドごとに一つの可変個仮引数しか宣言できません。
- 可変個仮引数はメソッドの最後の引数でなければなりません。
可変個仮引数の使用例
以下はJavaで可変個仮引数を使用したメソッドの例です。
public class VarargsExample {
// 可変個整数の合計を計算するメソッド
public static int sum(int... numbers) {
int total = 0;
for (int number : numbers) {
total += number;
}
return total;
}
public static void main(String[] args) {
int sum1 = sum(1, 2, 3);
int sum2 = sum(1, 2, 3, 4, 5, 6);
System.out.println("Sum1: " + sum1); // 6
System.out.println("Sum2: " + sum2); // 21
}
}
この例では、sum
メソッドは可変個の整数引数を受け取り、それらの合計を計算して返します。このメソッドは、引数の数が異なる複数の呼び出しに対応できます。
まとめ
可変個仮引数は、メソッドに対して柔軟な数の引数を渡すことができる便利な機能です。ただし、この機能は適切な状況で使うことが重要で、メソッドの引数が多すぎるとコードの可読性が低下する可能性があります。初学者は、この機能の使い方を理解し、適切に使用することが推奨されます。
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