基数変換とは〜Javaの基礎〜

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Javaの基礎

Javaキーワードの理解:基数変換

Javaプログラミングにおける「基数変換」(Radix Conversion)は、ある数値を一つの基数(数のシステム)から別の基数へ変換するプロセスです。この記事では、Javaでの基数変換の基本的な方法と、具体的な使用例を初学者にも分かりやすく説明します。

基数変換とは

基数変換は、数値を異なる数の表記法(基数)で表現することです。最も一般的な基数は、十進数(基数10)、二進数(基数2)、八進数(基数8)、十六進数(基数16)です。

Javaにおける基数変換の方法

  1. 整数から文字列への変換: Integer.toString(int i, int radix) または Long.toString(long l, int radix) メソッドを使用して、整数を特定の基数の文字列に変換できます。
  2. 文字列から整数への変換: Integer.parseInt(String s, int radix) または Long.parseLong(String s, int radix) メソッドを使用して、特定の基数の文字列を整数に変換できます。

具体例

整数から文字列への基数変換

public class RadixConversionExample {
    public static void main(String[] args) {
        int decimalNumber = 255;

        String binaryString = Integer.toString(decimalNumber, 2); // 十進数から二進数へ
        String octalString = Integer.toString(decimalNumber, 8);  // 十進数から八進数へ
        String hexString = Integer.toString(decimalNumber, 16);   // 十進数から十六進数へ

        System.out.println("二進数: " + binaryString);
        System.out.println("八進数: " + octalString);
        System.out.println("十六進数: " + hexString);
    }
}

文字列から整数への基数変換

public class StringToIntRadixConversion {
    public static void main(String[] args) {
        String binaryString = "11111111";
        int decimalFromBinary = Integer.parseInt(binaryString, 2); // 二進数から十進数へ

        System.out.println("二進数から変換された十進数: " + decimalFromBinary);
    }
}

この例では、二進数の文字列 "11111111" が十進数の 255 に変換されています。

まとめ

Javaにおける基数変換は、数値データを異なる数のシステムで表現するために重要です。プログラミングにおいて、特にデータ処理や数学的計算、システム間のインターフェースなどで基数変換が頻繁に利用されます。Javaの IntegerLong クラスのメソッドを使用することで、異なる基数間の変換を簡単かつ効率的に行うことができます。初学者はこれらのメソッドを理解し、適切に使用することで、Javaプログラミングにおける基数変換の基本をマスターできます。


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